
3次元CAD利用技術者試験の1級・準1級ってどうやって対策したらいいんだろう…

前編ではPCや事前対策のお話をしました。今回の後編では、実際の試験を想定した対策について記載していきますよ!
こんにちは。
前記事では3次元CAD利用技術者試験1級、準1級の対策方法について事前準備などについて記載いたしました。
今回は実際に試験中に役立ったノウハウなどを説明します。
目次
時間を制す=試験を制す

3次元CAD利用技術者試験の1級、準1級をパスするために重要なのは時間です。
準1級で12問、1級で17問の問題を120分以内に解かなければなりません。
1分1秒が惜しい訳です。
そこで時間の節約のために私がやっていた対策を記載します。
ショートカットキーを活用する
実際にモデリングが必要な試験では、多用するコマンドが決まってきます。
例えば、私の場合では
などを多用していました。
この多用するコマンド類は是非ショートカットキーを調べておきましょう!
もしショートカットキーがなければ、自分で登録しておきましょう。
Inventorであれば、押し出しは「E」、メジャーは「M」、ホームポジションは「F6」など決まっています。
他のCADでもおおよそ同じ機能のショートカットキーが存在するはずです。
画面上のアイコンをマウスで選択している時間はもはやありません。時短しましょう。
エッジ表示コマンド
モデリングの試験では複雑な幾何学図形を三面図から作成する問題が出されます。
実際に自分がモデリングを行いながら、三面図と見比べられたほうがミスを見逃しにくいです。(下図参照)


断面表示コマンド
これも上記同様ですが、複雑図形をモデリングする際に断面で確認したい場合が出てきます。
断面表示コマンドも覚えておくと便利です。


押し出しコマンド
スケッチで書いた閉面を押し出します。
モデリングで一番使用するコマンドです。
InventorやFusion360では、スケッチを選択した状態で「E」で押し出し可能。


測量コマンド
いわゆるメジャーコマンドです。
選択した面の面積や円形であれば半径・直径、また2点間のX,Y,Z方向の距離などデータのあらゆる計測が可能です。

試験では、指定された面の表面積の合計を問う問題などが頻出しています。
その場合は、上記のように複数面の面積を表示して足していけばOKです。
余談ですが、Inventor2020では測量値をソフト上で足し算することができたのでかなり助かりました。
ホームポジション表示コマンド
モデリングしている最中に基準面からモデルを確認したい、三面図と照らし合わせたいというときは、一度ホームポジションにもどってからオービットで選択してあげると楽です。
データの保存の際もホームポジションに戻してから保存するとサムネイル表示した際にモデル形状がわかりやすいので私はそうしています。


プロパティ表示コマンド
試験中では体積を問われる問題もあります。
Inventorでは「iproperty」で体積や質量、表面積を確認することができます。

パーツファイルの準備
1級、準1級の試験ではおおよそ例年似た傾向の問題が出題されます。
そこでモデリングする数のパーツファイルを事前に作成しておきます。
前記事でも説明していますが、自分のノートパソコンで試験に参加できるのであれば上記のような事前準備を行っておくことができます。
さらに、アセンブリデータでとわれる問題については、予めパーツファイルの色分けまで行っておくとデータをアセンブルする際にわかりやすくなります。
問題を解きまくる
上記では時短にするための準備について記載しましたが、一番重要なのは問題が解けることです。
公式ブックを購入して、最初に過去問を解くときにはかなり苦戦すると思います。
ただ問題に繰り返し取り組むことで確実にモデリングスピードは向上します。
しっかりとモデリング技術を向上させ試験に臨みましょう。
まとめ:短時間でのモデリング精度をあげていこう

試験は120分間で長いように感じますが、実際に試験問題を解くと時間はあっというにすぎてしまいます。
モデリング技術をつけた上で、事前にできる準備を万全にして試験に臨みましょう。