目次
インターフェースを理解しよう

前回の記事でFusion360のインストールとダウンロード方法について記載しました。
今回はFusion360の操作画面(インターフェース)について説明していきます。
基本はFusion360のヘルプから引用していますが、追加で使用頻度の高いコマンドなどについて追記していきたいと思います。
データパネル

データパネルの説明は以下の通りです。
チーム、プロジェクト、およびデザインへのアクセス、デザイン データの管理、他のメンバーとのコラボレーションをデータ パネルで行います。
Autodeskサイトより引用
データタブでは画面の通りフォルダ作成やデータの一覧を見ることができます。
「HOME>part」と表示されていますが、ここでのpartはフォルダの1つ上の概念でプロジェクトといいます。
フォルダより大きなくくりで分けておきたい場合に使用します。
HOMEに戻って、「新規プロジェクト」から新しいプロジェクトを作成することが可能です。
また新規フォルダから新しいフォルダを作成することができます。windowsでいうとエクスプローラと同じような感じです。
アップロードを選択すると、クラウド外からデータをアップロードすることができます。
また共有メンバータブではデータを共有できるメンバの一覧が表示されます。
必要であればメールからデータ共有したいメンバを招待可能です。
アプリケーションバー

5つのアイコンがありますが左から順に
データ パネル : データ パネルの表示/非表示を切り替えます。
[ファイル]メニュー : デザインの作成、表示、アップロード、保存、エクスポート、修復、3D プリント、共有を行います。
[保存] : 無題のデザインを保存したり、変更内容をデザインに保存します。
[元に戻す/やり直し]
Autodeskサイトより引用
となっています。
データパネルは操作画面の幅をとるので、実際の設計時には非表示にしておいて問題ないでしょう。
ファイルからは以下のメニューを選択できます。

拡張機能、ジョブステータス、ヘルプ、プロファイル

3つのアイコンがあります。左から
・[拡張機能]: Fusion 360 の拡張機能へのアクセス権を管理します。
・[ジョブ ステータス]: ジョブ ステータス、Fusion 360 更新ステータス、およびオンライン/オフライン ステータスを表示します。
Autodeskサイトより引用
拡張機能を選択すると、ジェネレーティブデザインや積層造形のシミュレーターなどを購入し追加することができます。

・[ヘルプ]: 学習コンテンツ、ドキュメント、クイック セットアップ、コミュニティ リソース、テクニカル サポート、診断ツール、新機能の紹介、Fusion 360 インストールに関する情報にアクセスします。
Autodeskサイトより引用
Fusionを使用していてわからない用語やツールがあれば、ヘルプの検索をかけてみましょう。
また自分のレベルに合わせた学習を進めることも可能です。

・[プロファイル]: 自分の名前をクリックすると、次の操作を実行できます。
Autodesk Account にアクセスする
Fusion 360 基本設定を調整する
チームを切り替える
プロファイルを表示または編集する
サイン アウト
Autodeskサイトより引用
ツールバー

ツールバーの説明は以下の通りとなっています。
使用する作業スペースを選択するには、ツールバーを使用します。ツールバー上に表示されるツールは、作業スペースによって異なります。ツールバーはツールを論理的にグループ分けするタブに分割されています。
Autodeskサイトより引用
ツールバー上部には4つのタブが用意されています。
上記に表示した基本フィーチャソリッドタブには、押し出しや回転、スケッチなど立体を作成する基本コマンドが並んでいます。
おそらく一番使用するタブになります。
基本フィーチャサーフェスタブには、立体でなく体積を持たない平面作成用のコマンドが揃っています。
面を作成して、それらをくっつけたりして体積を持たすことも可能です。

シートメタルタブには、板金部品作成用のコマンドが揃っています。
曲げをコマンド一つで作成したり、折った板金の展開図を作成することもできます。

ツールタブには、3Dプリンタ用のデータを出力したりアドインの調整を行ったりするコマンドが並んでいます。
あとはメジャー機能だったり、パーツ同志の干渉検出、断面出力を行うタブがありますね。

このツールバーはよく使用しますが、使っていけばおのずと覚えてくると思います。
UIがよく整理されていて、左側からより使用頻度の高い機能順に並べられている印象です。
ブラウザ

ブラウザの説明は以下の通りに記載があります。
ブラウザは、デザイン内のオブジェクト(平面、スケッチ、パーツ、アセンブリなど)を一覧表示し、オブジェクトの表示/非表示をコントロールできるようにします。
Autodeskサイトより引用
オブジェクトの表示・非表示の切替もそうですが、他でよく使用するシーンとしては重なったボディを選択して外観色を変更したり、ボディ分割の時にサーフェスを選択したりですかね。
操作画面上でマウス選択が難しいものは、ブラウザから直接ボディやスケッチを選択してあげる方が効率がいいです。
ViewCube

ビューキューブは以下の通り説明されています。
ViewCube を使用して、デザインをオービットしたり、別の位置から見たりします
Autodeskサイトより引用
モデルを上からみたり、横からみたり、このビューキューブを操作することで任意の角度に設定できます。
任意角度にモデルを設定した後は、マウスのホイールをダブルクリックすることでビューにフィットさせることができます。こうすることでモデルが見やすくなるので便利です。
また、ビューキューブ左上にあるHOMEマークを右クリックすると、投影方法、ホームビューの設定などが行えます。
F6ボタンを押すことでホームビューに戻ることができますが、このホームビューを好きな角度に設定できるということですね。

キャンバス、マーキングメニュー

キャンバス、マーキングメニューは以下の説明がなされています。
キャンバスでオブジェクトを選択するには、左クリックします。マーキング メニューにアクセスするには、右クリックします。マーキング メニューには、ホイールの中でよく使用されるコマンドと、オーバーフロー メニューのすべてのコマンドが表示されます。
Autodeskサイトより引用
つまりモデルを左クリックで選択、そのあと右クリックを押すと上図のマーキングメニューが表示されるということです。
大体の操作をここから選択することが可能です。
ナビゲーションバーと表示設定

画面中央下部にあるナビゲーションバーの説明は以下の通りです。
ナビゲーションバーには、デザインのズーム、画面移動、およびオービットに使用されるコマンドが表示されます。表示設定では、インタフェースの外観や、デザインをキャンバスでどのように表示するかをコントロールします。
Autodeskサイトより引用
画面上でのモデルの見え方を調整するタスクバーになります。
例えば、傾斜30度の面を正面からみたい場合は「ビュー正面」アイコンで面を選択することで正面アングルに移動できます。
また「表示設定」からモデルのエッジを太線で表示させたり、ワイヤフレームでエッジのみの表示にしたりすることができます。

タイムライン

画面左下にあるタイムラインの説明は以下の通りです。
タイムラインには、デザインに対して実行される操作が一覧表示されます。変更する場合は、タイムライン内の操作を右クリックします。操作をドラッグすると、計算の実行順序を変更できます。
Autodeskサイトより引用
CADにはヒストリー型とノンヒストリー型があります。
いわゆる操作履歴が残るタイプをヒストリー型といいますが、Fusion360もこのヒストリー型CADになります。
編集したいフィーチャを選択して再編集が可能です。
また編集過程に戻って別のフィーチャを追加したい場合などは、エンドアイコンをドラッグし履歴を遡ってフィーチャを付け加えることができます。
まとめ
当記事ではFusion360のインターフェースについて説明しました。
詳細は公式サイトの動画やスタートアップガイドにも記載がありますのでそちらもチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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