CADのブーリアン演算

ブーリアン演算とは、体積を持った3次元CADモデルの重なる部分にたいして体積の足し算や引き算を行うことです。
本記事では簡単にブーリアン演算のやり方を解説します。
またYoutubeでも解説しておりますので、動画で解説をみたいという方はこちらをご参考ください。
簡単なモデリングで解説
ブーリアン演算には和、差、積の3種類があります。
簡単なモデリングを例に解説します。
原点から(40,35,0)の四角形を描きます。

四角形をZ方向に25mm押し出して立体を作成。

次に(50,0,25)の位置に球の中心点を作成します。
今回は3Dスケッチを使用しています。
※3Dスケッチの使用方法についてはこちらの記事で解説しています。
>【Fusion360】3Dスケッチを使ってモデリングしてみよう

中心点にφ60の円を描き、中心線をいれて半円を作成します。

半円を中心線を軸に、360°回転させて球体を作成します。
下図はfusion360で「回転」コマンドを使用しておりますが、フィーチャの選択操作に切り取り、結合、交差があります。
これらが先にのべた「和、差、積」となります。

それでは各コマンドでそのような形状になるか、見ていきます。
和
フィーチャ中で「結合」を選ぶと、「和」形状が作成されます。

立法体(黄)と球体(青)の2つの立体が一体になった形状が出来上がります。
差
フィーチャ中で「切り取り」を選ぶと、「差」形状が作成されます。


立法体(黄)から球体(青)の立体が削除された形状が出来上がります。
積
フィーチャ中で「交差」を選ぶと、「積」形状が作成されます。


立法体(黄)と球体(青)の共通部分が残された形状が出来上がります。
まとめ
今回はブーリアン演算についてご紹介しました。
他のFusionのコマンドについてもまとめていきますので、また遊びにきてくれるとうれしいです。