L字金具をモデリングしてみよう!

今回は実際の機器にもよく使用されるL字金具をモデリングしていきたいと思います。
まずはスケッチから
上部のスケッチタブを選択して、スケッチを開始しましょう!

「線分」コマンドで40mmの直線を引きます。
さらに金具の厚みを2.3mmと想定し、線の終点から垂直に2.3mmの線を引きます。

その幅で長方形を完成させます。同じ形状で、90度寝かせた図形を描きます。
コピーしても問題ないです。

「押し出し」コマンドを利用します。
先ほど書いたスケッチを選択し、方向を「対称」、距離を10mmとします。
対称を選ぶことで、スケッチを中心面として指定距離分が両側に押し出されます。
ミラー形状などを作成するときには便利です。

ベースとなる形状が完成しました。

穴をあけよう!
今度はL字金具に穴をあけていきます。
金具のうち面を選択し、「スケッチ」を選択します。

スケッチの中から、「点」を選んでみましょう。

Y軸に合わせるとグリッドが有効になるので、ひとまず適当な位置に点をうちましょう。
スケッチタブの「寸法」を選択してください。

金具の底面から30mmの位置に点を拘束します。
拘束とは、選択したスケッチやファイルを指定通りに固定してしまうことです。

このままでは横方向が固定されていないので、中心に来るように端から10mmの位置に拘束します。

リボンの「穴」コマンドを選択します。

選択すると設定が開きます。シェイプの設定内容は以下の通りになります。

今回はねじ穴にしたいので、ねじ穴を選択し、範囲は全てにします。
ねじ穴を選択すると、ねじのサイズをプルダウンから選択できます。
今回はM4にしたいと思います。

穴があきましたね!

めんどくさがり屋はミラーを使おう
L字のもう一方にも同じ位置に穴をあけたいとおもいます。
平面を作成して楽をしましょう。L字金具の直角部分に「構築」から45度平面を作成します。
次に作成タブで「ミラー」を選択してください。

ミラーを選択したら、画面下部のフィーチャ履歴からオブジェクトに穴を、対称面に先ほどの平面を選択してください。

そうすると、45度平面を対称面にているので、同じ位置にねじ穴を開けることができます。

綺麗にしあげよう!
最後に仕上げをします。
修正タブの「面取り」を選択してください。

板金のエッジが立っている4点を選択してください。
今回は面取り幅をC2(2mm)としました。

最後にフィレットをかけます。修正タブの「フィレット」を選択してください。
板金の内側にR0.5m、外側にR2.8mmのフィレットをかけましょう。
ちなみに小技ですが、距離入力枠のなかでも数値計算をしてくれるので、四則演算(+-*/)を用いることも可能です。
今回は内R0.5mmに板厚2.3mmをプラスしています。

できあがりです!

まとめ:L字金具をモデリングしてみよう!

当記事ではL字金具のモデリングを行いました。
Fusionにはシートメタルという機能もあります。こういった板ものを設計する場合にはシートメタルも有効です。
また次の機会にご紹介いたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。